生徒会のプリンス

「随分遅かったですね。」





「ごめんなさい……」





「いえ、別に構いませんよ。七海さんはよく働いてくれて、感心しています。まぁ、欲を言えばもう少しスキルアップして欲しい部分はありますが、何もしない会長やアイスバカ副会長より数百倍役に立ってくれています。」





「はぁ……」





何だか、褒められたんだかけなされたんだか……





「こんにちは。会計さん。」





「あぁ、茜さん。来てたんですね。」





誠はそう言って、茜を一瞥したけれど、すぐにパソコンの画面に目線を戻した。





「お兄ちゃんは?」





茜はそんな誠に怯まず、私にそう尋ねてきた。





「慎哉なら、部屋だと思うけど……」





「また、寝てるんだ。今日は大事な会議があるってパパが言ってたのに……」





「会議?」


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