生徒会のプリンス

「うん。今日はね、新しい化粧品についてと、若年層に向けた新しい香水開発についてのプレゼンテーションがあるんだ。で、肝心のプレゼンテーションの資料を持っている、発表係のお兄ちゃんを迎えに来たの。」





「……発表係?」





……慎哉もやっぱりそういう仕事をしてるのかな?





「私、起こしてくる。」





茜に色々聞きたかったけど、茜は足早に慎哉の部屋に入って行ってしまった。





もうすぐ、私が生徒会に入ってから3週間が経つけど、まだまだ知らないことが多いなぁ。





茜とも何だかんだで、話せてないし……それに、私って生徒会室にいる時間が多すぎて、クラスにほとんど知り合いっていないんだよね。





……なんかさ、卒業するときとか何の感動もなく卒業していく感じなのかな?





クラスでの思い出とかもなく……





今考えると悲しくなってきた。



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