生徒会のプリンス
「……何なの?あいつ……」
私はドキドキとうるさい胸を押さえながら、ふぅと大きく息をついた。
「ななちゃん~、ものすごくおいしかったよー……あれ?どうしたの?そんなところで立ち尽くしちゃって。」
そこに無駄にテンションが高い秀がやってきた。
「へっ?……別に何でもないよ?」
「……嘘。今までに見たことないくらい顔が赤いもん。」
……秀のテンションが急に低くなったし、何か表情が一気に曇った。
「さっき、慎哉に朝ごはん持っていくって言ったよね?慎哉に何かされたの?」
「えっ……」
「やっぱり……図星なんだ。」
私はその言葉に、俯くことしかできなかった。