生徒会のプリンス
「とりあえず、もどろっか。そろそろかくれんぼ大会の準備をしないといけないし。」
「あ、はい……」
「うん。よしよし。僕のことも意識し始めてくれてるね。よかった。」
いや、意識というか……恥ずかしいというか……
「まぁ、ゆっくり考えてみてよ。自分の気持ちってやつを。」
秀はそういうと、極上の笑顔で私を見つめてくれた。
「……はい。」
あー、なんかふわふわしてる。
今なら、空も飛べそうな気がする。
本当にそんな気がする。