生徒会のプリンス
「……何てね。」
秀は私が困っていると、自分からそう言って悲しそうに笑った。
「でも!慎哉に襲われそうになったら、どこでも僕を呼んでね?どこでも飛んでくからね?」
「は、はい……」
……もー。本当に最近、心臓がうるさい。
「七海さん。鬼のみなさんに飲み物を配るのを手伝ってもらえますか?」
「あ……はい!」
……でも、あれこれ考えてても仕方ない。
私はとにかく笑顔で仕事に励むことにした。
みんなが私を必要としてくれてるなら、頑張らなくっちゃ!