生徒会のプリンス
「はーい、鬼のみんな。お待たせしました!今から3時間、たくさん隠れている人を見つけてね。」
それでも誰かの前では、みんなの人気者になれる海斗はやっぱりすごいと思う。
まぁ、生徒会のメンバーは猫をかぶるのが上手いってことか。
「さぁ、僕たちも準備しましょう。」
「ん?あぁ、そうだな。」
俺はそんなことを考えながら、生徒会の目印である緑のタスキを腕に巻いた。
まぁ、本当はこんなもの巻かなくても、生徒会だって分かるんだけどな。
校長より有名だし。
「あれ、あいつどこ行った?」
他のメンバーも準備をしているのに、七海の姿が見当たらない。
……さっきまで誠の手伝いしてたよな?