生徒会のプリンス
いつもの見慣れた部屋。
ただ、朝と違うところといえば、やけに片づいてる。
散乱してた服とかズボンはちゃんとたたんであるし、ベッドも整ってる。
俺の部屋なんだけど、俺の部屋じゃないみたいだった。
それに何より、俺のベッドにもたれかかって眠っている七海がその違和感をより一層掻き立てていた。
……熟睡してるみたいだった。
いつもこいつには寝顔を見られてばっかりだったな。
初めてみる七海の寝顔に、胸の高鳴りが速くなるのを感じた。
……やっぱりこいつはかわいい。
そう思ってしまう自分の存在にはっきり気づいてしまった。