生徒会のプリンス

「……おい、コラ。起きねぇなら、キスすっぞ。」





じれったくなったから、低い声で耳元で囁いてやった。






「……はい!」






……すんげー素早く起きたな。






「って、慎哉!何で、え、どうして?」






「落ち着け、バカ。」






俺はそう言って、七海の頭をはたいた。







「もう少し寝てたら、キスしてやったのにー。残念だったな。」






そして少し意地悪な笑顔を浮かべて、爆弾を落としてやった。






狙い通り、みるみるうちに顔が赤くなっていく七海。






「じょ、冗談言わないでよね!」





……あーホントに、こいつ面白いな。

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