生徒会のプリンス


気が付いたら、慎哉の部屋で眠っていた。





「……おい、コラ。起きねぇと、キスすっぞ。」






そんな声で目が覚めたのは覚えてる。






「さてと……じゃあ、ぼちぼち探しに行きますか。」






「あ……うん、そういえばもうかくれんぼ大会、始まってるんだったね。」






私は慎哉が巻いてくれたタスキを見て、思わず微笑んだ。






……あれ。何でだろう。






「おい、何してんだ。行くぞ?」






「あ、うん。」






私たちはようやく生徒会室を後にした。


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