生徒会のプリンス


「はーい、みんな時間だよー。全員体育館に集合してね!結果発表だよー。」





しばらくして、秀の放送が聞こえた。





「もうそんな時間か。」






……もっとこうしていたいと思ったのは心の中に留めておこう。






「ねぇ、そろそろ本気で脱出方法を考えたほうがいいんじゃない?」






「……そうだな。本気で腹も減ってきたし。」






俺はそう言うと、窓の傍に立った。






「ちょ、何してるの?」





「俺が何も思いついてないとでも思うか?」






「え?」





「見てみろ。」





俺はそう言って窓の外を指さした。


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