生徒会のプリンス
「なぁんだ。やっぱり慎哉はななのことが好きだったんだね。」
「あぁ。あいつが女の子を彼女にするなんて、あり得ないからな。」
「まぁ、慎哉も少しは素直になったってことですね。それに、このままだと真っすぐすぎる秀に取られるとでも思ったんじゃないですか?」
やぁ……何も言わないで……
「あー、ななが真っ赤。」
「な……気のせいです!」
私は、まだ自分の気持ちが分からない。
あまりに話が急展開すぎて、まだ頭がついていってないのかもしれない。
それに、今までの私には経験がなかったことばかりだから……
「慎哉!ななちゃんは僕のだって言ったでしょ?」
「気が変わったんだ。それに隠してるより、言った方が気持ちいいだろ?」
……これから経験していこうと思う。
どんな形になっても。
……こうして、色々あったけれど、新入生歓迎のかくれんぼ大会は幕を下ろした。