生徒会のプリンス
ななちゃんが考えてくれたかくれんぼ大会が大成功してから、どれくらい経ったかなー。
桜も散ったし、初夏って感じの季節になってきてる。
「なーなーちゃん。」
「わっ!」
「もー。いい加減慣れてよね?」
「慣れない!男の人にだ、抱きつかれるなんて……」
……きっと、僕のことは間違いなく意識してくれてるんだろうなって思う。
あの告白は無駄じゃなかった。
でも、こうやってスキンシップしてないと、ななちゃんが慎哉のことを好きになっちゃいそうで不安なんだよね。
やっぱ、あの日は僕とのペアにしとくべきだった。
後悔先に立たずだけど。
でも、あれからずっとななちゃんにベタベタしてたもんねー!