生徒会のプリンス
「やぁ~。ハワイなんか行きたくない~。」
みんなの憩いの場では、秀の言ったように海斗がクッションを抱きしめながら、暴れていた。
「じゃあ、行かなくていいですよ。」
「冷たっ!今ぐらい慰めてくれてもいいのに……」
「そんなことしたらつけあがりますから。」
相変わらずだなぁ……
「もう!何騒いでるの?ななちゃんに大切な話してたのに!」
「あ、なな!聞いてよ!」
海斗はいつものように気持ちを素早く切り替えて、私のほうに飛んできた。