生徒会のプリンス
「ねぇ、ななちゃん。とりあえずさ、慎哉にも報告してこようよー。それから部屋に行こー。」
秀さんはそんな私の不安をよそに、そう言って腕を引っ張る。
「……あの性悪イケメンにですか?」
「性悪って……。慎哉も一応生徒会だし、言っておかないとね!その後は、部屋で一緒に寝ましょー。」
……私は、そう言って笑う秀さんに引っ張られて、性悪イケメンの部屋に連れていかれている。
……ここでは、私に意見を言う権利はないみたい。
「慎哉ー、入るよぉ!」
……秀さん、何故にそんなにかわいいのですか?
そして、何故にそんなにご機嫌なのですか?
私はそんな疑問を抱きながら、性悪イケメンの部屋に入った。