生徒会のプリンス
「あ?何だよ?」
「……きゃっ、ちょっと服着てよ!」
思わず悲鳴と共に、目を覆った。
性悪イケメンが上半身裸……
「かわいくねぇやつが、そんなリアクションなんかしても、気持ち悪いだけだ。それに、俺の裸見られるなんて、ありがたいと思ってほしいくらいなんだけど。」
……確かに性悪イケメンの体は、びっくりするくらい引き締まってて、とても綺麗なんだけど。
「あー、ななちゃんが慎哉に見とれてるー!僕だって、慎哉に負けないくらいいい体してるんだからね!」
そう言って、秀さんは自分の服に手をかけて……って
「ちょっと!脱がなくていいですから!」
私はそう言って、秀さんの手を慌てて止めた。
「えー……。」
いや、えーって……
「……お前ら、わざわざ俺の部屋に来て、面白くもない漫才見せにきたわけ?」
相変わらず裸のままの性悪イケメン……。
これで俺様じゃなければ、完璧なんだけどな……。
……ん?