生徒会のプリンス
「あのねー、ななちゃんが発狂してるけど、それは置いといて、慎哉に報告ー。ななちゃん、僕と同じ部屋になったから。」
「……何で?」
……あれ。何か自然な流れで認証されるかと思ったんだけど。
「ななちゃんが僕と一緒がいいからー!」
……いや、私は誰とも一緒になりたいなんて……
「へぇ……。」
「あ、もしかして妬いちゃってる感じ?ななちゃんと一緒の部屋になりたかった感じ?」
秀さんがニヤニヤしながら、性悪イケメンに尋ねる。
……そんなことあるわけないのに。
「……あぁ。妬いてる。」
……えっ!?何ですと!?
「……って、そんなわけないだろ。こんなブスを部屋に置く秀が憐れになっただけだ。そしてお前も、顔を赤くするんじゃない。アホらしさが増す。」
……一瞬でもドキッとした私、不覚……。