生徒会のプリンス


いやいや、そんなことあり得ないって言ってたの、自分じゃん。




「はい!これで全員がななちゃんのこと好きだって分かったから。ななちゃんも選びやすくなったでしょ?」




……もはや、返す言葉がないです。




「こんにちは!」




その時、私の救世主がやってきた。




「茜〜。何だか久しぶり!」




「いや、さっきまで一緒にいたじゃん。……何か疲れた顔してるね。」




「だってさ、だってさ、みんなが私に秘書やれとか、好きだとか言って、からかってくるんだもん。」




「からかってなんかないよー?ねぇー、慎哉?」




「うん。」




「あれ?お兄ちゃん寝起き?」




「うん、だから素直なんだけど……もう終わっちゃいそう。」




秀くんと茜はキャッキャッと笑いながら、そんな話をしていた。




……私って、どこまでも孤独。
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