生徒会のプリンス
「で、七海ちゃんは誰の秘書になるの?」
……どうして茜はそんなに楽しそうなの?
「……もう誰でもいいです。」
「じゃあ、恨みっこなしのクジにするか。」
副会長さんは、パッと紙に線を五本引き、その1つの先端に丸をつけた。
「各自線を足して、名前書いて。丸に着いたやつが当たり!」
……あみだくじですか。
「じゃあ、僕はここ!」
「俺はここだな。」
秀さんと、副会長さんがまず両端に名前を書いた。
「じゃあ、俺はここー。」
「僕はここで。」
会長さんと会計さんがその隣にそれぞれ名前を書いた。
「ということは、必然的にお兄ちゃんは真ん中になるね。」
茜はそう言うと、真ん中の線に名前を書いた。