生徒会のプリンス

会計さんはそんなことお構いなしに、パソコンに並んだ難しそうな内容とにらめっこをしていた。




「あの……会計さん、会長さん、あんなことしてますけど、いいんですか?」




「よくはないですけど、言って聞くようなら、とっくに注意してます。何か、秀さんと七海さんに裏切られたみたいなこと言って落ち込んでましたけど、何したんですか?」




「あ……いえ……その……」




そっか。会長さんが仕事しなくなっちゃったのは私の責任でもあるんだ。




「まぁ、最初から海斗さんには期待してなかったからいいんですけど。それより、七海さんはどうしたんですか?」




「いや、色々あって、疲れちゃったんで、秀さんのところから逃げ出してきたんです。」





「そうですか。じゃあ、少し僕のお手伝いをしてください。」




会計さんはそう言うと、有無を言わさず私にメモを渡してきた。




「ここに書いてあることを順番にしてください。それほど難しくはないと思いますけど、よろしくお願いします。」



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