生徒会のプリンス
「ふぅ……ここならいいか。バカ女どもを巻くのも楽じゃないな。」




……体育館裏?




「あのね……いくつか聞くけど。」




……沸々と怒りがわいてくる。




「あー、却下。答えんの面倒くさいし。」




「な……何……?あのねぇ、私は高校初日から訳の分からないイケメンに絡まれて……」




「へぇ……」




私がそう言うと、イケメンは私の頬を掴んだ。




「俺のことイケメンだと思ってるのは確からしいな。」




な……墓穴掘った。




「な、何よ。悪い?ナルシスト野郎!」




私はそう言って、その男の手を離した。




「……はぁ。お前は俺にぶつかった上に、この俺を知らず、挙げ句の果てにナルシスト呼ばわりか。」




「……何よ。文句ある?」




……みんなが惚れちゃうようなやつでも、こんな裏があるの隠してるなんて、信じられない……。




……ん?


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