生徒会のプリンス


何だかんだ言っても、会計さんも頭にきてたんだろうなぁ。




私はそう思って、会長さんに対する申し訳なさよりも、会計さんに対する同情の念が強くなった。




「えっと、次は……」




私はメモを開く。




『2、洋介と慎哉の仕事の状況を確認、それを報告してください。』




メモに書かれているのは、その2つだった。




……うん。間違いなく仕事ははかどってないと思う。




だって、副会長さんはアイスクリーム食べてるし、性悪イケメンは部屋にこもってるし。




「……あの、副会長さん。」




「ん、どうした?」




陽が当たる席で、ストロベリーアイスクリームを食べてるし……あんなに食べてお腹壊さないのかな?




「あの、お仕事はどうなってますか?」




「慎哉に聞いて。まかせたから。」




副会長さんはそう言って笑うと、部屋に戻っていった。

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