生徒会のプリンス


「……一緒に寝よ?」




首をコテンと傾げて、そう言う姿は、言葉に出来ないくらいかわいかった。




……男も落とせるよ。




って、そんなことはどうでもよくって、




一緒に寝る?




「いやいや、何言ってんの?そんなことできるわけないじゃん。」




「……何で?一緒に寝てくれないの?」




……ぐはっ。やられた。




もう何なの?この生き物。




「……ほら、こっち。」




とうとう我慢できなくなったのか、私の手を自ら引っ張って、ベッドに引きずり込んだ。




「えっ、ちょっ……」




「あのさ、これからは慎哉って呼んでほしいな。」




「えっ?」




何?ベッドに引きずり込まれて、突然の呼び方指令。




……甘すぎて、本当のカップルみたいじゃん。


< 83 / 260 >

この作品をシェア

pagetop