生徒会のプリンス


「呼んでみて。」




……どうしよう。ものすごくドキドキする。




「……早く。」




……うん。呼んで早く解放してもらおう。




「……し、慎哉?」




「……よくできました。」




慎哉はそう言うと、私のおでこにキスをして、私を抱き締めながら眠ってしまった。




「……え、今、私キス……ちょっ、えっ?」




私は色々とパニックだった。




……本気で、私のこと好きなの?




隣には、天使のような微笑みを浮かべながら眠る慎哉。




……もう少しこのままで。



「ななちゃん?遅いよ……って、何してるの??」




……と思ったけど、秀さんの登場で、その甘い雰囲気は打破された。


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