生徒会のプリンス
「起きろ!慎哉!」
秀さん、キャラが変わってる。
「ん……」
……寝てるときは、秀さんのかわいいキャラを凌駕するくらいかわいい。
「みんなぁ!!慎哉がななちゃんとやらしいことしようとしてるよ!!」
「何言ってるんですか!」
そうは言うけれど、この状況……抱き締められて、同じベッド。
このバカは、人のこと散々ドキドキさせといて、起きないし。
「わぁ……ななって積極的。」
「……早くね?」
「七海さん。仕事サボって何してるんですか?」
「七海ちゃん!お兄ちゃんのこと、本当に好きだったの?」
秀さんの声を聞いたみんなは、次々に慎哉の部屋に入ってくる。
「違うの!これは、こいつが勝手に……」
私が何を言っても、しばらくみんなから疑いの眼差しが向け続けられたことは言うまでもない。