生徒会のプリンス


「……で、何?」




やっとバカをたたき起こしたと思ったらこの一言。




……私のドキドキ返せ、バカ。




「うぅー。」




秀さんはただただ唸り声をあげて、慎哉を睨み続けてる。




「秀。やめとけ。せっかくのかわいい顔が、ほんの少しだけかわいくなくなってる。」




「あ、そう?じゃあやめる。」




……何なの?この集団。




「おい、どうしてお前はこの部屋にいるんだ?」




……一から説明するのもバカらしい。




「会計さんに頼まれて、仕事の進行状況を見に来たの。」




「あぁ、それなら仕上げて机の上。」




……仕上げたから、寝てたのか。




「……ってか、あんた。本当に何も覚えてないの?」




「あ?何がだよ。」




だって私、おでこに……




「あー!ななちゃんの顔が赤くなってる!慎哉!何したの?無理矢理ベッドに引きずり込んで。」


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