生徒会のプリンス
起きて、意識がはっきりしてきたら、何故か知らないけど、生徒会の面々とか茜とかがいて、
しかも、俺は七海を抱き締めて寝てて……
何だ?この状況。
秀はメスをとられたどら猫みたいに俺を威嚇してるし、
他はニヤニヤした表情でこっちを見てる。
七海は必死に場を取り繕ってたけど、俺としてはどっちでもいい。
実際にやらしいことしてたら、既成事実だ。
七海を堂々と好きだと言えるいい口実になるかもしれない、そんなことを考えていた。
七海は問いただされると、俺が額にキスをしたということを口にした。
……寝起きの俺、ナイス!
でも、七海は俺が特別な感情を抱いてるなんて思ってもない。
俺が素直に告白なんかしたら、七海は生徒会に居づらくなるかも。
……だったら、言わないほうがいいか。