【短編】涙を見せない彼女
呼吸が苦しそう・・・
「ちか?」
顔が赤く汗もかいていて、熱があることが一瞬で読みとれる。
タオルで汗を拭いて、氷水を作って頭に乗せた。
「ん・・・?」
しばらくすると、知花子が起きる。
「知花子、大丈夫か?」
「・・・あれ?篤人くん?」
まだボーッとしているみたいだ。
そんな知花子がいつもと違うところがあるのに俺は気づいた。
大きな目がいつもの半分しかない。
目が腫れてる・・・