【短編】涙を見せない彼女




別れ話は本気でない。
俺は知花子のことが好きだし、別れる気なんて全然ない。


知花子は、見た目はフワフワしてて
色素の薄い茶色っぽい髪もいつもどうなってるのか不思議なくらいアレンジしている正に女の子って感じ。



だけど、話してみるとすごくしっかりと自分を持っていて…そのギャップにすぐ好きになっていた。





それからの俺はなんとか振り向いてほしくて必死だったと思う。
必死な想いが知花子に届いて「私も篤人くんが好き」と言ってくれた時は死ぬほど嬉しかった。



大事な彼女。




それなのに・・・どうして俺はこんなことをしているのだろう…





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