ホストor先生?
めんどくさいなぁ…
っていうか、
さっき会って一回ヤっただけで、好きとか。
意味わかんない。
「え?どこ行くの?」
あたしは立ち上がり、鞄を持って、部屋から出ていこうとした。
後ろで男の質問が飛んできて、あたしは振り返らずに答える。
「家帰る」
「じゃあ連絡先…っ」
「あのさ」
そう男の言葉を遮ると、あたしは振り返って、男の顔を見る。
「あたし、好きとかそういう、めんどくさいこと嫌いなの」
キョトンとしてる男に微笑んでから、部屋を出た。
クーラーのきいた部屋から外に出ると、やっぱりちょっと暑く感じた。
今は夏の真っ最中。
学生のあたしは、夏休み中。
夏休みもあと半分くらいで、することもなく暇な夜は、こういうふうに外に出て、誰かとヤる。