ボーイの通訳者。



「なんだ、やっぱり好きなんじゃないか。ここは高校生がいっぱいだ。良かったなー。じゃあ、はい次ー。」



勘違いされたままで次へと流された増田は、違うのに…なんてぶつぶつ言いながら席に着いた。


この時、私は何故か増田の言いたいことが分かってた。


…ドンマイ。


なんて思いながら次は私だったから席を立った。



「三上奈津子です…」


何を言おうかなと考えながら下を向いたら、増田が目に入った。



背中が少し悲しそうに見えた。


勘違いされたのがよっぽどショックだったんだろう。



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