けだもの王子様

彼の家

「んっっ・・」

なんか、ふわふわする。

ベット?

でも、あたし・・

昨日ー・・・。

公園からの記憶・・・。

「え!?」

目を開けるとそこは、

誰かの部屋。

白と黒で統一されてる。

「姫?起きたの?」

「へ?・・・」

間抜けすぎるよぉ・・。

「昨日、どうしたの?」

昨日?

あ、そっか。

あたし、豹君に助けを求めて・・。

「なんで、公園で俺の名前呼んだの?」

「あ、あたし・・。め、迷惑だよね。ご、ごめんね。すぐ、帰るね」

あたし、豹君の家に連れてきてもらったんだ。

「誰が、迷惑っていたの?」

「でも・・・」

「姫。言えたらでいいけど、事情いってよ」

なんか、涙出てくる。

家に帰るのが辛い。

母親が怖い。

豹君の温かさに涙が出る。

「ね、姫。俺の名前呼んで?そしたら、いつでも助けに行ってあげる」

「・・豹君」

「もっと」

「豹君」

「もう1回」

「んっ。豹君?」

あたしは、豹君に抱きしめられた。

温かくていいにおい。

ふかふかして。

本当の王子様だと思った。
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