改造人間加奈子
加奈子は、軽い目眩を、覚えた。



手や足や身体の、自分自身で見える範囲を見る。


全身ピンクだった。

胸の所には、乳首の辺りに赤いハートマークが二つ付いていた。


ダサかったしそれにこのミニスカートは、いくらなんでも、短すぎた。


少し激しい、動きをすれば、パンツが見えてしまう。


加奈子は近くに、あった全身を映す古い鏡に向かった。



全身を見て更に、イヤになった。



ピンクの仮面に目と口の所が空いていて、額に赤く正義と漢字で書かれていた。


ピンクのブーツの前にはハートのマークで横には、やはり正義と漢字で、赤く書かれていた。


グロテスクだった。


パンチパーマの早坂がベルトを持ってきた。



「忘れてた。これがないと締まらないなあー。


それに少しは変身が、簡単になるはずだ。


少しだけだけどさっきみたいには、変身に苦労しないと思うぜ。

着けて見なよ。」



真ん中にやはり、ピンクのハートが付いたベルトだった。


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