改造人間加奈子
普通は、これがないと変身出来ないのではないかと加奈子は思った。


渋々ベルトを着けた。


ハートのマークが付いたベルトを、装着すると、更に、ダサくなった。



後ろで、パンチパーマの早坂がうんうんとうなずいているのが分かった。



「じゃ高田俺達も変身するか。」



ロン毛の高田は、仕方なそうに、早坂の隣に立った。



パンチパーマの早坂は手を、右にグルグル回した。


ロン毛の高田は左にグルグル手を回して二人そろって叫んだ。



「変身!!」



二人は、光った。



加奈子は、二人の変身後を見て悲しくなった。



早坂は、全身黒のタイツに黒い仮面に、黒いブーツ、変身ベルトは丸い物だったが、全てが薄汚れていて、毛玉が付いてたりもした。



胸元に正義の文字が漢字で書かれていた。



ロン毛の高田も、ほとんど同じだった。

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