不良少年と友達から



「好実ちゃん、朝だよ!」


私を揺さぶる小さな手。



目を少しずつ開けると忌々しいくらいまぶしい光と可愛い胡桃が目に入った。



「おはよ。今、何時?」



にこりと微笑みながら胡桃の頭に手を当てて撫でる。



やっぱり嬉しそうに笑いながら8:00だよ………って


「遅刻するっ!」


その言葉にビクッとした様に肩を揺らした胡桃に着替えてきなね、と促して、忙しい朝が始まった。





「好実ちゃん早いねぇ~」


数分して落ち着いた私は胡桃と手を繋ぎながら登校。



…私の妹なのに、しんじられないくらいほんとに可愛い…。



そして、遠くに雄介くんを見つけると手をほどいて、走って行ってしまった。



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