不良少年と友達から

席につくと丁度、担任が廊下を走ってやってきた。



「はい、ホームルーム。」


どこからか号令がかかり、始まった。



「……つまり~」


担任の長話を流しつつ、意識半分を飛ばしていると窓から茶髪が見えた。




…あ、昨日の。



同じ学校だったんだ、とつい食い入るように見ていると、ふっとやつが顔をあげた。



「あ」


鋭い目付きから一変私が昨日のやつだと気づいた瞬間驚きに変わり、言葉を漏らしていた。



けどすぐに顔をそらす。



何も起きませんように…。



祈るように担任の話を流し、ホームルームが幕を閉じかけた…のに、



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