不良少年と友達から
ふっ、と微笑んで
「ああ」
というと近くの席に座わり、さりげなくてに持っていたパンを食べ始めた。
がつがつと恐ろしい位口に吸い込まれてくパンたちをみてるだけでお腹一杯…。
「あたしお腹一杯だわ。残りだけどいる?」
私の問いかけに少し考えた様子の古城淳はいきなり私の腕を掴んできた。
「な、なに?」
「あ、悪い。いや、お前そんな細くて大丈夫なのか?」
なんて言って、顔をのぞき込んできた。
ち、近すぎる。
古城淳のニキビなんて知らなそうなきめ細かな肌、男らしくも綺麗に整った目鼻が近づいているんだ。
やばい、なんか良い匂いしてきたし。
「は、離れてっ!」
古城淳の顔をむぐっと両手で押し返す。
顔に熱が集まったのを感じて慌てて顔を背ける。