姫と王子の恋愛話



「姫の命令は絶対だから」


そう言いつつ男はニヤニヤしながら私のブレザーのボタンを外した


「離して下さい」


「結構可愛いし楽しめそう」



男の手は止まるどころかネクタイに手をかけた



外したネクタイで私の手首を結び完璧に抵抗出来なくなった



どうしよう



「わたくし、教室に戻りますわ。楽しんで下さい」



お嬢様方はぞろぞろとこの場をあとにした



「いい加減離して下さい」


「は?庶民が黙れよ」


「貴方が黙りなさい」



売り言葉に買い言葉


男を挑発してしまった











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