姫と王子の恋愛話
「ほら、寝やがれ」
「水ぅ」
「はい」
ペットボトルの水を渡すと蓋が開けられないようで苦戦していた
「貸せよ」
「チュ〜してくれるなら……」
「意味わかってんのか?」
「他の女性と会話しないで……」
これってヤキモチ?
「お前、俺のこと好きなのか?」
「………私は……」
鼓動が早くなる
こんなことは初めてだ
「わた………し……は」
音彩の次の言葉を待ったのに
「音彩!?」
聞こえてきたのは規則正しい寝息だった