姫と王子の恋愛話
「音彩………そのまま聞け」
シャワールームの扉越しに訪ねた
どうしても知りたい
こいつの気持ちを
「お前は俺のことどう思う?」
「え?」
「俺はお前が好きだ」
俺の気持ちを言わないと音彩の気持ちなんて聞けない
だから素直に告白をした
「私………は……」
昨日同様鼓動が速くなる
「私は……」
少し震える拳
情けねぇ………
「………ません」
「は?」
「わかりません!人を好きになったことなんてないんです……」
返事は予想していないもので正直どう反応していいかわからなかった