姫と王子の恋愛話
「音彩ちゃん………もしあの2人が結婚するって言っても好きでいる?」
「結婚………」
そんなの考えられない
空雅が誰かと結婚するなんて
「双海さんは空雅の許婚だよ」
い……いなずけ?
空雅と双海さんが?
「あぁ見えて立花財閥も大きなところだからね」
財閥の力で結婚相手も決まってしまうの?
「私……お金はやっぱり嫌いです」
「ん?」
「力で結婚相手まで決められて、親の敷いたレールを走るなんて真っ平ごめんです!」
「…………ハハッそっか。やっぱり音彩ちゃんは空雅がいいんだ」
「はいっ!」
草太さんは少しだけ切なそうな瞳をした