偽造恋愛カレカノジョ!?

「ねぇ、敦夢の家ってどの辺なの?」

敦夢の顔を見ずに聞いた。

「ん〜・・・うちの周りって特に何もないんだよなぁ・・・」

「へぇ?」

「あっ、学校にはめっちゃ近いよ」


マジか・・・

だいぶ遠いな。


それなのに
文句も言わずに・・・

って、何私ってば
こんなヤツのこと気にしてんの!?

か、彼氏・・・なんだから
私のこと迎えに来てくれてるんだから・・・
だから・・・・・
気にすることなんかじゃ・・・・・


「・・・ごめん。」


・・・ん?

今っ・・・私謝った!?

何謝ってんの!?
気にしたのバレバレじゃん。

聞こえてた・・・かな。


敦夢の方を見た。

「ん?何か言った?」

「えッ!?ひゃ、あ・・・ッ!!?」

“ガシャン”

「痛ったァ・・・」


ガードレールにぶつかった・・・

超っっ恥ずかしいんですけど!!

「大丈夫!?」

敦夢が手を差し出した。

「だぁ・・・大丈夫に、決まってんでしょ!」

敦夢の手を無視して
倒れかかった自転車を起こした。

「・・・何も言ってないからね!?ほらっ、行くよ!!」


< 168 / 314 >

この作品をシェア

pagetop