偽造恋愛カレカノジョ!?
「ねぇ、敦夢の家ってどの辺なの?」
敦夢の顔を見ずに聞いた。
「ん〜・・・うちの周りって特に何もないんだよなぁ・・・」
「へぇ?」
「あっ、学校にはめっちゃ近いよ」
マジか・・・
だいぶ遠いな。
それなのに
文句も言わずに・・・
って、何私ってば
こんなヤツのこと気にしてんの!?
か、彼氏・・・なんだから
私のこと迎えに来てくれてるんだから・・・
だから・・・・・
気にすることなんかじゃ・・・・・
「・・・ごめん。」
・・・ん?
今っ・・・私謝った!?
何謝ってんの!?
気にしたのバレバレじゃん。
聞こえてた・・・かな。
敦夢の方を見た。
「ん?何か言った?」
「えッ!?ひゃ、あ・・・ッ!!?」
“ガシャン”
「痛ったァ・・・」
ガードレールにぶつかった・・・
超っっ恥ずかしいんですけど!!
「大丈夫!?」
敦夢が手を差し出した。
「だぁ・・・大丈夫に、決まってんでしょ!」
敦夢の手を無視して
倒れかかった自転車を起こした。
「・・・何も言ってないからね!?ほらっ、行くよ!!」