偽造恋愛カレカノジョ!?
20人以上はいるであろう女子が
まとめて俺のところへ駆けつけて来たのは
さすがに初めてだ。
「あのッ、北浦くん!!浅海蛍と付き合ってるって本当なの!!?」
なんだって!?
突然ここまで広まるとは・・・
そんなことより・・・
「えっと・・・」
なんて答えよう。
「なんであんな子と付き合ってんの!?」
「いつからなの!?」
「誰でもいいならアタシも告っとけばよかった〜」
「私はフラれたのに・・・」
「浅海さんのどこがいいのよ!!」
そんな一度に喋られても・・・
「はいはい、皆静かに!!」
その声を境に一瞬屋上が静まる。
真人〜っ・・・!!!
「一度に喋られて、敦夢困ってるだろ?全員すぐに教室戻っ「河野は黙ってて!!」
あ、またこのパターン。
「えっ・・・」
「なんでいつもしゃしゃり出てくる訳?」
「あんた関係ないじゃん!」
と、暴言を吐いた女子を先頭に真人にパンチやキック、さらなる暴言が投げつけられた。
可哀想な真人くん。
俺を助けようとして
多くのダメージを受けるなんて・・・
・・・葬式くらいは
ちゃんと行くからね。
「ってオイ!!助けろ!!」
これはヤバそう☆