偽造恋愛カレカノジョ!?


それから5分もしないうちに、茶髪にピアスのヤンキーが来た。
顔はどちらかと言えばかっこいい方かな。

ヤンキーが席に着いて寝始めるのと同時にナヨナヨした感じの男が来た。

それからまたしばらくすると学校でも結構有名なイケメン君、北浦敦夢がやって来た。
彼は教室を見回した。
目が合いそうになったから、私はあわてて反らした。

北浦敦夢が席に着いたのがわかる。

ナヨナヨ男が小走りで教室を出ていった。
アイツ部活入ってるハズだよね?寝坊?
・・・にしても気持ち悪い走り方だなぁ


“♪〜♪♪〜”
ん?この曲は人気アイドルグループの・・・・
誰の着メロ?

方向からして北浦敦夢じゃない・・・

てことは、ヤンキー男!?


私は吹きそうになった。
急いで手で口をふさぐ。
笑いをこらえるのに必死で、肩が震えて涙が出てきた。

自分を落ち着かせて、咳払いで誤魔化した。


たぶん北浦敦夢も笑いをこらえていただろう。



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