偽造恋愛カレカノジョ!?


「あの、ね・・・」

蛍が喋りだした。
俺は「うん」と返す。

「ありがとう。敦夢の気持ちね、私・・・すっごく嬉しかったの。

けどね、それと同時に心のどこかで悩む自分もいて・・・
やっぱり中学の頃思い出すと、怖くなったの。

もう恋なんてしたくなかった。同じこと繰り返したくなかった・・・でも、
敦夢はあの人達とは違うって・・・気づいたんだ。

今は敦夢が私から離れるのが怖い。
私は敦夢のそばにいたい・・・。」


数秒間、沈黙が流れる。

早く次の言葉を聞かせてほしい・・・


俺は息をのんだ。




< 287 / 314 >

この作品をシェア

pagetop