偽造恋愛カレカノジョ!?
「あの、ね・・・」
蛍が喋りだした。
俺は「うん」と返す。
「ありがとう。敦夢の気持ちね、私・・・すっごく嬉しかったの。
けどね、それと同時に心のどこかで悩む自分もいて・・・
やっぱり中学の頃思い出すと、怖くなったの。
もう恋なんてしたくなかった。同じこと繰り返したくなかった・・・でも、
敦夢はあの人達とは違うって・・・気づいたんだ。
今は敦夢が私から離れるのが怖い。
私は敦夢のそばにいたい・・・。」
数秒間、沈黙が流れる。
早く次の言葉を聞かせてほしい・・・
俺は息をのんだ。