偽造恋愛カレカノジョ!?
社会見学*蛍side
いよいよ社会見学当日。
私は結構楽しみだった。
社会見学って、いくつになっても遠足って感じの乗りになる。
子供っぽいかな、私。
とりあえず、忘れ物はないし弁当もOK。
「よしっ!行くか。」
私は鞄を抱え立ち上がった。
“ガチャン”
「ん?」
玄関から物音がした。
誰だろ?
宅急便?こんな時間に?
いや、その前に宅急便が勝手にドア開けようとするわけないか。
てことは・・・・
「お母さん!!!」
そこには久し振りに見るお母さんの姿があった。
「あ、蛍。まだ居たの・・もう学校かと思ってた。」
「ううん、今行くとこ。」
「そう。久し振りね」
「2週間ぶりくらい?」
「そうね。やっと時間がとれたから・・・」
「そうなんだ。早く休みなよ。私もう行かなきゃ」
「ええ、ありがとう。いってらっしゃい」
「いってきます」