偽造恋愛カレカノジョ!?

バスの中で眠りについた。
揺られながら、私は夢を見た。


辛い過去の・・・あの時の夢。

そして突然暗闇に包まれて、1人孤独に苛まれた・・・

私はそこで、何も考えずにただ泣いた。
声をあげずに1人で泣いた。

でも誰かが、手を差し伸べてくれた。
これは誰だろう?

わからなかったけど、私はその手を握った。
夢だから肌の温かさはわからなかったけど、たしかな温もりを感じた。
その瞬間、辺りは光に包まれたところで目が覚めた。


最近よくこの夢を見る。
なんでだろう?

暗闇の中、1人で泣くところまでは以前からよく夢にでていた。
誰かが助けてくれるようになったのはいつからだろうか・・・・


「・・・たる・・・蛍!!」

「えっ?あ・・敦夢。」
敦夢から話しかけてくるなんて・・・かなり驚き。
だってコイツ、絶対私にビビってるのに・・・

「降りないの?」

・・・ーえ?
「もう着いたの!?」

「もうって・・・・40分くらいかかったけどね。」

「ああ・・・うん。ありがと」


40分?そんなに?
40分も寝たかな?私。
実感がわかない。

「午前は全員で行動しまぁす。お弁当を食べて、午後からは班で自由行動です♪」

真知子先生がノリノリで言った。





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