らぶ しぇいく


仕方なく、カツ丼にマヨネーズをかけ食べ始める。


「お前 カツ丼にまで…」


亮司はすごい気持ち悪そうにカツ丼を見つめるがお構い無しだ。


一口目のカツを頬張った直後、俺の視界にはトレイを持った一ノ瀬が見えた。


座る席が無くて、友達と二人立ち往生している。


この席はまだ二人座れる余裕がある。これは呼ぶしか…


「おーい ここ空いてるよ?」


っておい!亮司さん何叫んでるんすか!?


こ、こ、心の準備がぁぁぁぁ。

「きっかけ 出来たな」


いたずらっ子みたいな笑顔で、俺にピースサインをするコイツに助けられたのか、陥れられたのか分からんが、ここは1つ。

どげんかせんといかんな。


心を落ち着かせる為に、ボケてみたけど、全然緊張はほどけず。


一ノ瀬と、その隣に居る女子は俺たちのテーブルまでやってきた。


< 11 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop