らぶ しぇいく
「お前ら 本当に良いコンビだよな?」
「同じクラスにマヨラーとケチャラーが居るなんて ウケるっ」
二人が笑いながら俺たちを見る。
い、今だ。今しかねぇ。
「ケチャラーとか珍しいよね あ アドレス交換しない?」
うん。かなり自然な流れ。
これなら怪しまれないよな!?
だって俺たち良いコンビだしっ。
「えっ?あ マヨラーとか珍しいね…交換しよっか」
少しハニかんだ笑顔で一ノ瀬は頷いてくれた。
「なんちゅータイミングで聞くんだよ」
そう言いつつ、亮司も隣の女子にアドレスを聞いていた。
「じゃあ メールするな?」
一ノ瀬に確認をとり、頷いたのを見て、俺は小躍りしたくなるほど嬉しかった。
食べ終わった俺たちは食堂を出た後、別れて教室に戻った。
「亮司ありがとうー!!」
まだ一ノ瀬たちが戻って来てないのを確認して、俺は亮司に抱きついた。
「離せよっ 嬉しいのは分かったからっ」
暑苦しそうに俺を剥がし、そして心から祝ってくれた。
「頑張れよ?ここからが勝負だぞ?」
そう、俺はまだスタートラインに立ったばかりなんだ。
一ノ瀬と話せた、そんな些細な事に満足してちゃダメだ。
もっと仲良くなりたい…。
俺の中で、新たな課題が浮かび上がった。