イケメン学園~恋の行方~
「やだ。」
絶対に、嫌。
話すことなんて・・・・ないもん。
「優那、蒼空くんと喧嘩でもしたの?まぁ、いつものことだけど。」
「今回は別なの!」
そうだよ。
今回は、蒼空くんはひとつも悪くない。
悪いのは、あたし。
あたしが蒼空くんにいっぱい隠し事してるから・・・・。
「優那、秘密とか抱えてるんだったら、あたしにだけ話して。」
「え?」
「そうしないと・・・・優那が壊れちゃいそう。」
あたし、壊れたりなんかしない。
でも、やっぱり親友の愛梨には話すべきか。
「わかった。話すよ・・・。」
そう言って、あたしはすべて話し始めた。
光先輩との勉強会のこと、光先輩の元カノが今日、寮にきたこと。
蒼空くんに言われたこと。