イケメン学園~恋の行方~
「愛梨、あたし行ってくる!」
あたしは、愛梨の部屋を飛び出した。
やっと、気づいた。
気づくのが遅かった。
蒼空くん、ずっと思ってたんだよね、きっと。
でも、あたしにそんなこと言えなくて。
ごめんね、蒼空くん。
蒼空くん・・・・
早く会いたいよ。
「大島。」
あたしのことを呼んだのは、光先輩だった。
なにしてるんだろ?
こんな道で。
「ちょっと、時間ある?」
時間・・・・ない。
・・・・けど、ほっとくことなんてできない。
恋愛感情なんてないけど・・・。
でも、聞かなきゃ。
光先輩の昔を。